シビアな収入

シビアな収入

実際問題として

ただ夢を持つのは個人の自由、ただその夢の後にキチンと自分達の生活が賄えるかどうか考える事をわすれてはならない。プロになればハード、ソフト、それぞれのダーツが開催している年間の試合数についてはおおよそ150回を超える大会が毎年開かれている。活動するとなればそれこそ日本全国に足を運ぶ事になる、ただ大会に参加するからといってプロだから色々と優遇されると思っている人はいないだろう。

どうにもこうにもプロ野球やサッカーなどのプロ選手があまりに現実離れしすぎた生活を送っているせいか、その他の業界でプロとして活動することになったら華やかな生活が待っていると、そんな夢物語を抱いている人がいるのは否めない。正直な話おめでたい思考をしているといいたい、待っているのは非常に苦しい生活といつか成功することを目的に地道な活動を続けていく生活の連続だ、だからこそ夢半ばというより、あまりに自分の理想としていた生活とは乖離しすぎてしまったため、プロ生活を1年で辞めてしまうという人も少なくないはずだ。

しかし実際のところ、スポーツのプロ選手とは非常に苦しい生活を強いられている、だからこそそれなりに活躍をして、企業などにスポンサーになってもらうことであらかた金銭面で気にする事無く生活できるようであれば、まだまともなプロ活動を行っていけるだろうが、新人のプロ相手に懐大きく迎え入れる企業などありはしないだろう。

ではプロとして活動している人達はどのように遠征などを行っているのかという話だが、それは全て自腹だ。でもそれも大会の賞金で何とかなるだろうと考えているが、並みのプレイヤーでは優勝したとしても賞金はたかが知れている。夢を壊すかもしれないが、これが現実なのでありのままに話していこう。

上位に食い込めなければ賞金なんて出ない

賞金は当然それ相応の成績を収めていなければ獲得することは出来ない、そのため実際にプロとして活動して行くとなった場合には兼業しなければ活動する事はほぼほぼ不可能だと断言していい。1つの例として出してみるとソフトダーツにおいて賞金は微々たる物で、中でも公式の上位クラスとなる試合になれば優勝賞金は100万円を超えるが、そんな座を獲得することが出来るまで二どれだけの労力を惜しむことになるのか検討も付かない。新人としてデビューしたばかりならなおさらだ。

それでも試合に出る人は多いと言われているのは、自分というプロ選手が活動しているということを証明することに意味がある。また、これから多くの試合を経験して行く中で、将来は海外の大会で活動することも視野に入れているのであれば、当然プレッシャーにも打ち勝てるだけの強靭な精神力を養っていなければならない。日本でも親しまれているダーツだが、プロの大会として開催されている試合といえど実際に賞金として掛けられている金額は、こう言ってはなんだか海外とは比べ物にならないほど安く設定されている。

海外では数千万単位の賞金も

元々ダーツは海外、それもイギリスを発祥としているため本場は海外だ。そのため日本人プレイヤーは海外進出を将来設計の一環として取り入れている人が多いと思う。日本での大会進出はそうした下準備をしているだけに過ぎないと考えている人もいるだろう、日本人がまた海外進出を目安にしていると考えているかもしれないが世界と日本の差を知ってしまうと必然とそうなる。

イギリスでは既に国民的スポーツとして認知され、テレビ中継なども行われて、さらに大歓声の中で投擲することになることを考えれば相当精神力がタフでなければまず世界の壁を乗り越えることは出来ない。ただ進出する人達はやはり日本とは比べ物にならない賞金額に夢を見ている人も少なくない。事実、海外での賞金額は日本のと比べた場合、少なく見積もっても最低20倍、中には最低40倍以上というような高額賞金がかけられている。これを知ってしまうと海外への進出を本格的に考えた方が、ある意味堅実かもしれない。

生計が立てられないなら引退もやむなし

分かってもらったと思うが、ダーツのプロ、それもまともに生活していけるだけのレベルになるには日本の頂点に立つことを考えて活動して行く。それだけで途方もないというのに、そこまでの努力を積み重ねることが出来るという人もいるが、中には単純にプロ選手という肩書き欲しさに活動している人もいるだろう。真剣にやっている人達に乗じて、ブランド物の洋服のように着飾るだけに資格を手に入れたとしても、結果を残すことが出来なければ散々足るものだ。

中には大した実力もないのに祀り挙げられた選手もいるが、単純にキャラクター性が特出したものだっただけということはよくある話、選手としていっぱしの力を持っていないのに最高峰のプロの一人などとほらを吹いている人もいるかもしれない。そうした人達がいたら良からぬことを考えているためご注意を。

これが現実だ、こうした状況になったとしても自分はダーツのプロ選手として活動して行くことに迷いはないという人はいいが、生活することすらままならなくなる状況を耐えられるだけの蓄えと周囲の理解などを得られなければ、あまり進められた道ではないといってしまえる。残念だが誰もがなれるものではないというのは才能云々という話だけではなく、経済的な事情に当面は苛まれないという準備が無ければ安易に踏み込むことも出来ない世界となっている。

楽しむだけなら平気

誰もがプロを目指しているわけではない、いるとしても苦難の連続を乗り越えるだけの道を覚悟できるのであれば構わないが、生半可な思いでこうした世界に進出する事はあまり得策ではないことだけを追記しておく。ダーツを楽しむだけなら無理にプロになる必要はない、ただどうしてもプロになるという信念があれば問題ないとは言い切れないにしても、時に自分を大会で魅せるという手段も必要になる。そうした中で真にプロたる姿を見せることが出来れば、あるいはとなるかもしれない。

ダーツだけを楽しむだけならプロになる必要はない、そしてプロになるにしても忘れてはいけない事は、ダーツを本当の意味で好きでい続けること、基本的なことだがこれは超長期的に見た場合でとても重要な要素になる。