プロ選手までの道のり

プロ選手までの道のり

ハード・ソフト共に資格が用意されている

ダーツのプロ選手になる、もしくはなろうとしている人はいる。ただ競技人口こそ数千万人と言われているが、実際にプロとして活動している人はその中でも1割いるかどうかの人数だ。現実問題として考えると、プロという肩書きを持つことになったら相当の努力を要することになるのは勿論だが、それで生活していけるだけの実力を養うために生活の大半を練習に当てるといった時間に当てなくてはならない。はっきり言えば恐ろしく苦難の続く道のりだ、堅実に危ない橋を渡りたくないと考えている人は無理してまでプロという肩書きにこだわることなく、自身の趣味として興じる程度に留めるものだ。

ただ中にはダーツというものを本気で極めたいと考えている職人気質の人はいるもの、そうしたことを踏まえて考えれば何もプロと言う道が悪いことだとは断言することは出来ない。ただなるからには相当な覚悟と、自身の努力的義務を果たさなければならない。プロになるということは、それまで以上に真摯に、そして確かな実力を養っていかなければならない。

ダーツの世界におけるプロといっても一言で語れるものではない、ハードダーツ、ソフトダーツというそれぞれ違ったダーツにおけるプロ、またこれからダーツを習おうとしている人達を対象にした指導員としてのプロ活動、といったように分けることが出来る。

ここからはそんなプロとして活動するためにはどうしたらいいのか、また試験の流れなどを簡単に考察を加えつつ進めていこう。

ハードダーツのプロとしての活動

まず最初に、ある意味で一番王道とも言えるダーツの原形に当たるハードダーツにおいてのプロ選手として活動する場合、それらを取り仕切っているのは『社団法人 日本ダーツ協会』が開催しているプロ試験を受験することになる。ただ協会が開催しているのは何もプロ選手としてだけではなく、プロの指導員も募集している。正直なところで言えば、どちらの資格も獲得していけば職に困ることはない、特に指導員としての資格を取得しておけば講演会などに呼ばれることもあるため、堅実にプロとして活動しながらを視野に入れるのであれば無くない選択肢だ。

では実際プロとして活動するためにはどうしたら良いのかを説明していこう。ただその前に前提、また共通事項となる募集人員の資格には、同協会に正・競会員として登録されていることが前提になっているため、誰もが受験できる登竜門としての関門が低いわけではないことを最初に追記しておく。

プロ選手として認定されるまで

ハードダーツのプロ選手として活動するために受けなくてはならない試験は、年に1回のみとなる試験を合格するしかない。不合格になった場合、更にもう1年待たなければならないため受験するとなったらむしろ次はないと見ていた方が、背水の陣的な覚悟で挑めて気が引き締まるといえるのではないか。

そんなプロ試験は全部で2次試験まで用意されており、最初の一次試験に関しては簡単な書類審査をする。そしてその書類審査を突破すると二次試験で筆記、ならびに実技試験をクリアすることが出来ればはれてプロとして活動することが出来る。

これで晴れてプロとして活動できるわけだが、プロ選手となった場合には協会が主宰するイベントなどに積極的に参加して、ダーツを普及させるように働くことになる。プロ規定として定められているところを見ると、ただ試合に出れば良いというわけではなく、協会に所属してダーツ普及に尽力している一人という気持ちでいなければならない。それこそ先に話した兼業なる道は選べないものだと考えた方が良いかも知れない。

指導員にも種類がある

ハードダーツの指導員としてのプロ試験を受験する人もいるだろう、何も選手としての道ではなく、ただ純粋にダーツの面白さを知ってもらいたいと考えている人は指導員としての道も可能性はある。選手として花開くことが出来なくても、教え方が上手いなどのスキルが備わっていればむしろこの道が適しているという考え方も有りだ。

ただ指導員といっても実は種類がある、区分けすると、

・公式指導員:
日本ダーツ協会直轄の指導員であり、所定の試験に合格することが出来たらなれる
・公認指導員:
協会が行った講義に参加、もしくは試験を受験して合格し、所定の納付金を納めればなれる

このように分かれている。つまり、組織に所属しているか、それとも組織が外部の人間を容認して指導員に相応しい人物なのかといった違いに分かれている。ただ公認に関してはさらにA級からC級までの階級が用意されているため、それによって行うことが出来る仕事は勿論、報酬などにも差が出てくる。試験の流れは先に紹介したプロテストと同様、一次試験に書類審査、二次試験に筆記と実技の両試験を受験し、一定の合格ラインに届いていれば晴れてプロとして活動することが出来る。

ソフトダーツの場合

ハードダーツにプロがあれば、ソフトダーツにもプロとして活動する人達はいる。こちらは安全面を考慮した試合となっているものの、実際に試合をすることになったらソフトだろうと、ハードだろうと関係ない。このソフトダーツにおいてもプロとして活動するためには試験に合格しなければならない。その試験を監督しているのは『一般社団法人 PERFECT』となり、試験の流れはハードダーツと変わらず、書類審査に始まり、その後筆記試験と実技試験を受けて合格すれば認定書が発行される仕組みとなっている。

一連のプロとして活動するための登録までの流れとしてはそこまで大きな違いはない。ではこのソフトダーツの受験資格として定めているのは、団体に所属していなければならないといった規定はなく、ダーツを1つの競技として広く普及することを目的にして、なおかつ日本に在住していればそれで十分資格として事足りるとしている。さすがにハードダーツと比べた場合には、資格に関しては若干なりとも少しばかり緩く設定されているようだ。